そんなときは画面から少し離れて、心をふっと緩めてくれる「音」と「言葉」に触れてみてください。

今回は、耳から緊張を解きほぐす藤井風の音楽と、目で追うだけで日常が愛おしくなる俵万智の短歌をご紹介します。たった数分で、午後の集中力を取り戻すためのヒントです。

この記事の内容

1. 耳から肩の力を抜く:藤井風『HELP EVER HURT NEVER』

イヤホンをして目を閉じられる環境なら、藤井風のファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVER』が最適です。

「何なんw」や「もうええわ」といった親しみやすい岡山弁のフレーズが、洗練されたピアノとR&Bのリズムに乗って耳へ滑り込んできます。

全11曲の中でも、仕事の合間に特におすすめしたいのが『帰ろう』です。手放すことを歌う、包容力に満ちた歌声とメロディを聴きながら深く深呼吸をすると、ガチガチに固まった思考と肩の力が、すっと抜けていくのを感じられます。

2. 目で味わう日常の温度:俵万智『サラダ記念日』

イヤホンを使えない環境や、静かに文字を追いたいときには、俵万智の第一歌集『サラダ記念日』が寄り添ってくれます。

「この味がいいね」
――俵万智『サラダ記念日』より

相手の些細なひと言で、何気ない日常がパッと鮮やかな記念日に変わる。本作には、そんな暮らしの機微が親しみやすい言葉と三十一音のリズムで収められています。

長い小説を読む集中力が残っていないときでも、短歌なら1首を数十秒味わうだけで、心にみずみずしい「余白」が生まれます。オフィスの引き出しに文庫を1冊忍ばせておくのもおすすめです。

おわりに

がんばった自分への小さなご褒美に、お気に入りの一曲や一首を。
画面から少し離れて五感を使うだけで、午後の仕事に向かう足取りが軽くなるはずです。今日の休憩時間、まずは深呼吸をして、気になるほうから試してみませんか?