そんな休憩時間におすすめなのが、短い言葉で情景が広がる「短歌」や「詩」です。
わずか数行の言葉は、短時間でもすっと心に沁みわたり、疲れた頭を心地よくリフレッシュしてくれます。
今回は、タイプの異なる名作2冊を厳選しました。
- 日常の愛おしさを味わいたい方 ➜ 俵万智『サラダ記念日』
- モヤモヤした悩みをリセットしたい方 ➜ 谷川俊太郎『二十億光年の孤独』
今のあなたの心境に合わせて、お気に入りのフレーズを見つけてみてください。
この記事の内容 +
『サラダ記念日』|何気ない日常が愛おしくなる、三十一音の魔法
「この味がいいね」
――俵万智『サラダ記念日』より(一部引用)
あまりにも有名な表題作をはじめ、食卓の会話や恋の機微が軽やかな話し言葉で詠まれた、俵万智さんの第一歌集です。
カレンダーに載っているような記念日ではなくても、誰かの何気ない一言で「普通の日」が特別に変わる——。そんな日常の瑞々しさを思い出させてくれます。
短歌は一首ごとに完結するため、わずか1分あればひとつの物語を味わえるのがスキマ読書に最適な理由です。
なお、河出文庫の新組新装版には、気鋭歌人・大森静佳さんによる解説も収録。忙しい毎日に追われ、身近な優しさを見落としそうなときに、ぜひページを開いてみてください。
『二十億光年の孤独』|日常のちっぽけな悩みを吹き飛ばす、宇宙のスケール
谷川俊太郎さんが弱冠二十歳前後で世に送り出した、みずみずしくも壮大なデビュー詩集です。
最大の魅力は、「宇宙」「地球」「孤独」といった壮大なスケールが、誰にでもわかる透き通った言葉で描かれていること。
仕事のミスや人間関係など、「目の前の現実」で頭がいっぱいになって息苦しいとき、この詩集を開いてみてください。ふっと視界が宇宙の彼方まで広がり、「自分の悩みも、二十億光年の広がりの中では小さな出来事かもしれない」と、肩の荷がふっと下りていくはずです。
スマホの電子書籍に入れておけば、移動中の電車やオフィスのデスクでも、一瞬で思考を日常からトリップさせることができます。
今日の休憩時間は、どちらの言葉に触れますか?
- 身近な温かさに触れてほっこりしたいとき ➜ 『サラダ記念日』
- 思考を日常から解き放ち、頭をリセットしたいとき ➜ 『二十億光年の孤独』
どちらも1〜2分の休憩でも、一首や詩の一節から味わい始められます。今日のあなたの心境に合わせて、お気に入りのフレーズを見つけてみてください。


