編集部のひとこと
きれいな桜の話と思ったら、様子が違う。帰宅後の短い休憩に、坂口安吾『桜の森の満開の下』はいかがですか。山賊が女の望みに巻き込まれていく一篇は、先が気になるところで本を閉じ、次の休憩に続きを開く楽しみがあります。
この記事の内容 +
満開の森で始まる、山賊と女の不気味な話
山賊がさらってきたのは、高貴な美女。女の望みに従ううちに、男は残酷な振る舞いに巻き込まれていきます。花が満開の森という題名から想像する穏やかな春とは、かなり違う物語です。
美しい女と、その残忍さが重なるところに不気味さがあります。女に従う男は、どこまで巻き込まれていくのか。男の行方が気になる、幻想・伝奇の一篇です。
講談社文芸文庫の一篇を、休憩の続きに
紹介するのは、表題作を収録した講談社文芸文庫『桜の森の満開の下』。紙の本と電子版があり、いつもの読書の形で手元に置けます。
今日は森の描写から、次の休憩はその続きへ。紙の本でもスマホの電子版でも、少しずつ読み進める夜のおともにどうぞ。

